シャドハサイトさんをあちこち拝見していて呆れることの一つが、蔵人とアナスタシアは未成年だから飲酒は駄目とか書いてあるところがちょくちょく見られること(次点が戦前は円の下に銭・厘という通貨単位があって、1円の価値は単純計算で今の1000円に相当することを知らない人が結構いるらしいこと)だったりします。 日本で未成年者の飲酒を禁ずる未成年者飲酒禁止法が施行されたのは1922(大正11)年で、シャドハ2の舞台である1915(大正4)年より7年もあと、それでもアメリカとイギリスに次いで3番目だとかで、他国と比べてもかなり早い方です。改正を重ねて現在でも効力を持っている法ですから、内容や制定・施行の年月日、変遷位簡単に探せる筈ですが、パソコンで作品を書いたりネットしたりしていながら、海外の事情はまだしも国内のこと位調べられないものですかね。 勿論それより前から子供に酒を飲ませるべきではないという認識があったからこそ禁止や罰則を定めた法ができた訳ですけど、若いから、ではなく未成年という言葉を出しているのは、碌に時代考証していないのを如実に感じさせて、(そんなことをする気自体更々ないのかも知れませんが、いずれにせよ)非常に気分を削がれる要素というか。目の前に便利な機械があるのに、それを利用して自分で物事を調べようとしない人も嫌いですし。現代でも国によって成年と見做される年齢とか、飲酒可能な歳、それ以前に飲酒についての法があるかどうか等また変わってくる訳ですし、増してや同国内とは言え1世紀近くも前のことなのに、そういうこと迄考えが及ばないものでしょうか。 ついでに言や旧民法では結婚できる歳は男性17、女性15で、蔵人は法律上では結婚できるってことになります。 1915年より3年前の1912年には未成年者飲酒取締法というのが施行されたらしいですが、こちらは現行法でないからか、内容の載っているページはないみたいで。どんな法だったのか気になりますが、その内どこかに質問したいと思っていても、どこに訊けばいいのか分からないのが現状。間違った情報をあちこちでコピーしているだけという可能性もありますか。
まあ原作からして神父に娘がいたりするようなでたらめっぷりだし、とか言ってしまうと身も蓋もないんですが。 | |