DIARY



   
海の史劇
  2010年07月31日(土)00:10  
 近所のコンビニに講談社から創刊のARIAという少女漫画誌が売っていましたが、女性誌ではなく青年漫画のところに積まれていました。先は暗そうですね。

 吉村昭著、「海の史劇」読了。内容知らずに読み始めたのですが、日本海海戦を中心とした日露戦争の話でした。シャドハの2の10年前ですね(黙れ)。ニコライ二世とアレクサンドラ皇后も少しだけ出てきます。

 文章はただ有った事を延々と記述しているだけといった感じで飾り気が無い上に、○トン級の戦艦が何隻、駆逐艦が何隻、巡洋艦が……と羅列されてもそもそもそんな色んな区分が有る事自体知らんよとポカーンとなるので、序盤はある程度軍事知識が無いと辛いと思いますが、壮大な話にどんどん惹き込まれてすいすい読み進められました。何というか、淡々としているけど熱い話です。結局船の区分は分からんままですが。
 たった100年前の事なのに、燃料も通信方法も今とは全然違って、始終港に停泊して燃料だの食料だのを積み込まないと航海を続けられないとか、大きな戦艦でも艦隊とはぐれてしまうと見付けるのも困難だとか、考えてみれば当たり前の事かも知れませんが、往時の苦労やその後の技術の飛躍的な進歩を思い知らされます。当時は何をするにも人手が要ったのに、今じゃ無人の方が遠くへ行けちゃうんだぜ……?

 乃木希典が凄い無能描写されていたのは意外。
 知ってる事といえば、明治帝に殉じた忠臣で学習院の院長で、他は地名や公園に幾つか名前が残っているよね、といった程度でしたので驚きました。命令違反をしてまで正面突撃を繰り返して徒に兵を死なせたとか、殺意湧いてくるレベルだ……。
 坂の上の雲も無能派らしいんですが、生憎と読んだ事も観た事も無い……。ちょっと情けない。

 小村寿太郎の苦労も涙無しには読めん……。日本が勝ったという結果と条約の内容を簡単に知っていただけですが、その条約を締結するのも凄い綱渡りだったのですね……。国同士が交渉するならそりゃお互いの主張を通そうとするよな……。
 ニコライ二世は結構気が弱くて温厚なイメージだったのですが、講和に際してはえらい強硬だったのか……? こちらも意外でした。

 あとロシアからは北回り航路じゃ駄目だったのかなぁ……。少なくとも距離は遥かに短くて済みますが……。季節が悪くて海が凍ってたんだろうか、それとも寄港する港が無いからか。
お名前 
 URL


 



   
妖魔夜行
  2009年06月18日(木)22:43  
 主人公の名前が蔵人でそのまま「クランド」という漫画もあるのだそうですね。ヒーロークロスラインというシェアードワールドのWeb漫画雑誌の内の1作品なのだそうです。まぁその蔵人はムサいおっさん武将のようですが……。

 シェアードワールドというと妖魔夜行位しか思い浮かばなかったりしますが、いつの間にか摩耶がえらい人外且つオタクになっていたのでショックでしたよ。しかも自分の事はっきりストーカータイプて……どんな評価やねん。そもそもヒロインだと思っていたのにあんま出て来ないし。流君とはいい感じになって欲しかったですがそれも難しいか。
 青木邦夫さんの絵も好きだったなぁ。でも何故か続編の方は読んだことありません。ちょっと食わず嫌いもあるかも。

 特定の人物についてや二次創作のアンソロジーとかもシェアードワールドと言えるかなぁ。あとこのサイトにもある他人のTRPGキャラでの創作とかもそうかも知れません。
  雀っ子  (2009/06/20 02:25)
懐かしいですな
第一部は確か山本弘がメインだったような?
妖魔夜行の人の想いが妖怪を生むって設定は、脱ゲゲゲの鬼太郎を目指して、この人の発案だとか。
第二部は友野詳がメインだったハズ
山本弘の作品は好きなんですが、個人的には作者が悪乗りしだすと趣味丸出しなのが〜。一部の妖魔夜行ラストは悪乗りしすぎだと思う。
友野詳はルナル・サーガ書いていた人。
ルナル・サーガ自体がイマイチ好みでなかったのと同じく、二部の百鬼夜翔も自分的にはイマイチ好みでなかったり。
  美桜  (2009/06/20 23:53)
 いらっしゃいませ。
 ルナル・サーガ、自分は好きですよ。一部本編はまだ持ってる位。最後の方、サーライトが格好悪い役回りで残念でしたが……。あとは黒翼鳥とか好きだったなぁ。……いや別にキャラ萌えとか双子萌えとかだけでは……w 二部は何でアンディが月に至る子じゃないんだとか、何で相手役がメノアなんだ(ロリコンにも程が……)とかで読んでませんが。
 山本弘さんはラプラスの魔が好きですね。再版で絵が変わってしまったのが滅茶苦茶残念だ……。
お名前 
 URL


 



   
ゲゲゲの鬼太郎……
  2008年07月05日(土)23:12  映画/
 産経だかにメタボ予防に自転車通勤を! なんて記事が載ってましたが、自転車なんて毎日乗ったところで痩せないし腹も引っ込みませんよ。せいぜいが現状維持です。

 土曜プレミアムの「ゲゲゲの鬼太郎」観ましたよ。主題歌の2番を初めて聴きました。
 しかし主役が一番の棒ってどうなの……。それに何で両目あるねん。片目は潰れてるんじゃなかったっけ。歳も昭和生まれじゃなかったかと思うんですが……。時代もいつなのかと思ったらねずみ男DSやってるし……w 
 話はちょっと詰め込み過ぎ、引き延ばし過ぎかな? 父親が生き返るのはどうかと思いました。そもそも死んだのが石のせいじゃなかったのか? ラストもちょっとなぁ……。細かいギャグはそこそこ面白かったです。何より鬼太郎と猫娘は小学生がやるべきなんじゃないの……。

 最近沢山文庫本を貰って、さて最初に何を読もうかと思って、有名作品だし絶チルに名前も使われてるしと「痴人の愛」を読んでみたら滅茶苦茶面白かったです。もっと早くに読んでおくのでした。
 シャドハ2よりはほんの少しあとの時代(例によってそういう数え方)、ロシア革命よりもあとで作中で8年経っている間に震災が起こっているので、大体1918〜1926年位ですか、都会の人の暮らし振りは今とそれ程変わらないんだなぁとか、和服でダンスもありなのかとか、和服が普段着なら変わった着方する人もそりゃいるよねとか、色々目から鱗。違うのはお金の単位とか女中さんがいるのが当たり前とかカフェエや女給や活動写真なんて言葉が出てくるとかそんな位で、1世紀近くも前のことなのに殆ど古さを感じませんでした。
 文章も仮名遣いとか漢字とか直してるからってのも勿論大きいのでしょうが、ラノベかと思う位易しかったですし。でも1箇所直し忘れがあったな……。
 それにしても、絶チルのナオミと谷崎があんなでなくて心底良かった。主役二人がものごい女王様と下僕でびっくりしましたよ。あと何故かナオミが「無限の住人」の凛の顔で思い浮かんでました。
お名前 
 URL


 



   
エリゼ宮の食卓
  2008年03月20日(木)20:17  
 今日は休みだからアニメの銀魂が観られるなと前日から楽しみにしていたのですが、見事に観忘れました……○| ̄|_ 携帯のアラームでもセットしておいた方がよいのかも。アニメ観る為に……。

 西川恵著、「エリゼ宮の食卓 その饗宴と美食外交」読了。フランスの大統領官邸であるエリゼ宮の饗宴メニューと、そこから読み取れるフランスの外交戦略の解説とかそんなん。
 ワインの銘柄とか知識も興味もさっぱりなので、メニューを見てもフーンて感じでしたが、ニコライ2世についての記述もちょっとありました。それだけ。
 しかし大統領が5年や10年以上とかの長期の任期を務め上げる国から見たら、政権が1年もたないことも多い日本の首相なんて情けないものに映るんだろうなぁと再認識。てか羽田さんて誰だっけ……。
お名前 
 URL


 



   
燃えよ剣
  2007年12月31日(月)00:11  
 日曜洋画劇場の「武士の一分」を観ましたが、有りがちで陳腐な話だったなあ……。実は口添えが何もなかった点が意外だった位か。あと敵役の流派がシンカゲ流ってことは、柳生新陰流ですね。

 今頃司馬遼太郎氏の「燃えよ剣」を読んだんですが……正直何でそんなに持て囃されている作品なのかわかりませんでした。お恥ずかしいことに幕末前後の知識はさっぱりなので、後半の各地で転戦し、対抗政府を樹立する辺りは成程新鮮・スケールの大きいドラマチックな話で、書きたくなるのも良くわかるのですが……。
 一番の理由は「筆者は〜と思うが」とか、「現代では〜だが当時は〜」みたいな現実に引き戻される文章が嫌いだからだと思います。評論やドキュメンタリーじゃなく「小説」なんですから、物語の世界に没頭させて欲しい。当時の情勢の説明が入るのは当たり前ですし、知識がないのでありがたいですが、未来人の私が色々調べて書いたんですよーと、作者の存在が前面に出ているのは勘弁です。最初の方こそ史実としてわかっていることが少ないからか普通に小説してて、キャラ(キャラ言うな)が銀魂や風光るキャラの顔で思い浮かんで面白おかしく読んでいたんですが(でも何故か土方が風光るの沖田さんの顔で浮かんでましたが)、後半はそういう文章ばかりになって辟易しました。
 あと細かい点では、仕事で使うEメールみたいな箇条書きの文章とか(却って新しいですが……)、キャラの一人称がころころ変わってるのとかも気になりました。こんな文章書く人が歴史小説の第一人者みたいに言われているのかとがっかり。まあ段々スタイル変わっていくのは連載ものの弊害だとは思うのですが。

 TOAがベストになっていたのでお休み期間用ゲームとして注文しました〜。届くのは1日っぽいですが、楽しみ。……途中で投げないようにしなきゃ。まああの値段なら投げても惜しくはないけど……。
  隅の人  (2008/01/01 00:25)
新年明けましておめでとうございます!
去年は大変お世話になりました。今年もよろしくお願いしますヽ(*´∀`)ノ
シャドハやサガの更新楽しみにしてますー。
  美桜  (2008/01/02 20:32)
 いらっしゃいませ、コメントありがとうございます。何か毒吐きまくりのところに書き込んで頂いてしまって申し訳ない……(とは言え毒吐いていない日も殆どない気がしますが……)。こちらこそ、今後共良しなにお願い致します。
 更新、そちらも頑張って下さいませ。ネタ絵もシリアス絵も楽しみにしております。サガもご存知ならサガネタも見たいなあとか……。

 あと件のまさむねくんの画像を見付けたので貼っておきます(呼び出し不可のようなのでh抜きで)。こんな画像しか見付からない辺り、売り出す気がさっぱりなのがよくわかります。
ttp://blog50.fc2.com/n/noneed/file/20071013145303.jpg
……あんま似てなかった。
お名前 
 URL


 



   
クレオパトラ
  2007年09月05日(水)21:22  漫画・アニメ//PC・スマホ
 サイトを一月に2回位しか更新していないことに気付いてちょっと青ざめました。頑張らな……。

 Sleipnirのプラグインにステータスバーに天気予報を表示するSkyPaletteというのがあったので入れてみたのですが、何か表示内容が間違ってるみたいです。
 表示が曇りのち雨となっていたので疑問に思って情報元のサイトに飛んでみたら、雨というのは翌日の予報でした。……普通のちっていうのはその日中の予報内で言うんじゃないの?
 自分の認識が誤っているのかも知れませんが、どの道出掛ける際にはあまり使えません。

 宮尾登美子著、「クレオパトラ」読了。
 高校の頃友人に薦められて「藏」を読んだ時にはかなりつまらなかった覚えがありますが(例によって主人公の烈が気に食わないとかそんな理由だったような……)、今回はそのようなこともなく、文章がとても平易なこともあってすんなり読めました。どの程度史実に忠実なのかはわかりませんが、当時の風俗への作者の想像力・描写力にも驚かされます。ただ後半段々と推定文が多くなっていくのは変。もっと自信持って書いてくれよ。
 内容は、エジプトではなくローマの情勢が大半だし、キャラ描写(キャラ言うな)も主人公より相手役や周囲の脇役の方がしっかりしていて人間味があり、看板に偽りありかも。
 ていうかクレオパトラ薄過ぎます。流石に主人公なので出番は多いですが(でも主人公にしては少ない)、キャラは当たり障りなさ過ぎの空気です。空気女王です。まあ薄いから腹も立たなかったんだとは思いますが。

 今頃銀魂集め始めました。取り敢えず古本で10巻迄。九ちゃん出る迄まだちょっと遠いなあ……。でものんびり古本で揃えて行きますよ。
 男キャラ多過ぎてどうでもいーよと思ってましたが、桂さんはかっこいいですね。すいませんでした。顔は妙と同じに見えますけど。他土方さんとか沖田君とか。
 あと未だに何故新八が主人公でないのかがわかりません。あれは語り手ってやつでしょうか。
お名前 
 URL


 



   
破線のマリス
  2007年08月03日(金)23:22  
 野沢尚著、「破線のマリス」読了。
 マリスという言葉が入っているから読み始めた訳ではなく、ただ有名作品だからというだけで、シャドハとの関連も「マリスの除去」という言葉が出てきてから気付いた位ですが、マリスの除去という放送用語があるのだそうです。こんなところにまでパ……、いや元ネタがあるなんて流石ですね。
 話は面白くてあっという間に読んでしまったのですが、結局他の殺人事件については有耶無耶のまま終わったのが不満です。ミステリーじゃなかったのか? いや、自分は別に推理もの好きでも何でもないですが。子供の行動にも無理あり過ぎ。

 昨日のバトンはテンプレとか入れ忘れてたみたいですが、まあいいか……。
お名前 
 URL


 



   
出雲の阿国
  2007年07月30日(月)21:32  
 生きてますYO。

 有吉佐和子著、「出雲の阿国」読了。
 最初の方こそキャラの方言と女性でもおらという一人称のせいで、セリフが全て脳内でまんが日本昔ばなしの声優さんの声で再生されてしまい、どんな場面もギャグにしか思えず笑えたのですが、全体的にあんまりおもんなかったです。
 雑誌連載だったせいか、前後の章との繋がりや全体的な筋にあまりまとまりがなく、かなり行き当たりばったりに書かれた印象。阿国歌舞伎が何故流行ったのかという具体的な描写にも欠けて説得力がありません。雑誌→単行本→文庫版ときた筈なのにかなり誤植が多いのにも呆れます。
 何より主人公が傲慢で嫌な女で、そのくせ作者には可愛がられ、凄い能力の主人公とその他大勢のどうでもいい脇役的な構図なのが読んでて苦痛。あっさりお亡くなりになったライバル役(というのもショボ過ぎますが)の方がまだ好感が持てました。
 まあ表紙の絵が綺麗なのと、えらい長かったのでかなり時間潰せたのはありがたかったですがそれ位ですか。

 しかし久々に書いた内容がこんなってのも……。
お名前 
 URL


 



   
シャドハ2ラフ絵更新
  2007年06月15日(金)22:33  
 シャドハ2ラフ絵更新。何か蔵アナな夢を見たので嬉しくなって描いてしまいました。

 夏彦様にも連想絵師バトンで名前挙げて頂いて、光栄です。これはリクしていいってことなのかな……(ドキドキ)と思いつつも流石に図々しい気がするのでやめておきます。他にも殺到したら大変だろうしな……。

 平岩弓枝著、「道長の冒険〜平安妖異伝」読了。
 前作がそれどこの陰陽師と言われまくったのか、大分陰陽師っぽさはなくなっていましたが、同時に前作よりかなりつまらなくなったので、パクりくさい方がよかった気がします。
 話はドラクエみたいな超王道RPGのノリなのに、描写には全然動きが感じられず、迫力とか緊迫感とかなさ過ぎで面白いです。全編通してちょっとの親切の見返りに神仏に過剰な親切をして貰ってばかりのワンパタで話が進みますが(作中で自分でつっこんでますが)、お前らそこまで力があるんなら別に自分のピンチも助けて貰う必要なかったんじゃないのって感じですよ。
お名前 
 URL


 



   
死に方がわからない
  2007年06月13日(水)22:12  
 そういや日曜はサガフロオンリーだったんですね。何か妖魔アンソロは凄い分厚い本のようで、届くのが楽しみです。またエビでタイを釣った気分。
 秋に東京でやるのは定期で行けそうなので行ってみるかなあ。

 柳田純一著、「死に方がわからない」読了。
 タイトルから自殺願望の人の話だろうかとぎょっとしてしまいますが、東京都の監察医の方のエッセイです。死に方とは何のことはない(?)、死因という意味ですね。内容の割にグロい描写もなく、実際には大変な状況だろうに淡々とし過ぎているように感じられる程で、すらすらと読めました。
 自分は東京都区内に住んでいるので、部屋で孤独死とかしたらこういった監察医の方々のお世話になるのだなあと考えると何だか感慨深いです。そういった死体全てを監察医が見て、場合によっては解剖したりするのは、税金の無駄と見る向きも確かにありそうですが。
 でもオタクには有りがちな心配ですが、自分の死体よりもネタ帳やPCの中身を見られる方が心配だ。まあいつ死ぬにせよ、なるべく他人に迷惑はかけたくないですねー……。
お名前 
 URL


 



一覧検索
DIARYトップMissing Sanctuaryトップ