近所のコンビニに講談社から創刊のARIAという少女漫画誌が売っていましたが、女性誌ではなく青年漫画のところに積まれていました。先は暗そうですね。
吉村昭著、「海の史劇」読了。内容知らずに読み始めたのですが、日本海海戦を中心とした日露戦争の話でした。シャドハの2の10年前ですね(黙れ)。ニコライ二世とアレクサンドラ皇后も少しだけ出てきます。
文章はただ有った事を延々と記述しているだけといった感じで飾り気が無い上に、○トン級の戦艦が何隻、駆逐艦が何隻、巡洋艦が……と羅列されてもそもそもそんな色んな区分が有る事自体知らんよとポカーンとなるので、序盤はある程度軍事知識が無いと辛いと思いますが、壮大な話にどんどん惹き込まれてすいすい読み進められました。何というか、淡々としているけど熱い話です。結局船の区分は分からんままですが。 たった100年前の事なのに、燃料も通信方法も今とは全然違って、始終港に停泊して燃料だの食料だのを積み込まないと航海を続けられないとか、大きな戦艦でも艦隊とはぐれてしまうと見付けるのも困難だとか、考えてみれば当たり前の事かも知れませんが、往時の苦労やその後の技術の飛躍的な進歩を思い知らされます。当時は何をするにも人手が要ったのに、今じゃ無人の方が遠くへ行けちゃうんだぜ……?
乃木希典が凄い無能描写されていたのは意外。 知ってる事といえば、明治帝に殉じた忠臣で学習院の院長で、他は地名や公園に幾つか名前が残っているよね、といった程度でしたので驚きました。命令違反をしてまで正面突撃を繰り返して徒に兵を死なせたとか、殺意湧いてくるレベルだ……。 坂の上の雲も無能派らしいんですが、生憎と読んだ事も観た事も無い……。ちょっと情けない。
小村寿太郎の苦労も涙無しには読めん……。日本が勝ったという結果と条約の内容を簡単に知っていただけですが、その条約を締結するのも凄い綱渡りだったのですね……。国同士が交渉するならそりゃお互いの主張を通そうとするよな……。 ニコライ二世は結構気が弱くて温厚なイメージだったのですが、講和に際してはえらい強硬だったのか……? こちらも意外でした。
あとロシアからは北回り航路じゃ駄目だったのかなぁ……。少なくとも距離は遥かに短くて済みますが……。季節が悪くて海が凍ってたんだろうか、それとも寄港する港が無いからか。 | |