生きてますYO。
有吉佐和子著、「出雲の阿国」読了。 最初の方こそキャラの方言と女性でもおらという一人称のせいで、セリフが全て脳内でまんが日本昔ばなしの声優さんの声で再生されてしまい、どんな場面もギャグにしか思えず笑えたのですが、全体的にあんまりおもんなかったです。 雑誌連載だったせいか、前後の章との繋がりや全体的な筋にあまりまとまりがなく、かなり行き当たりばったりに書かれた印象。阿国歌舞伎が何故流行ったのかという具体的な描写にも欠けて説得力がありません。雑誌→単行本→文庫版ときた筈なのにかなり誤植が多いのにも呆れます。 何より主人公が傲慢で嫌な女で、そのくせ作者には可愛がられ、凄い能力の主人公とその他大勢のどうでもいい脇役的な構図なのが読んでて苦痛。あっさりお亡くなりになったライバル役(というのもショボ過ぎますが)の方がまだ好感が持てました。 まあ表紙の絵が綺麗なのと、えらい長かったのでかなり時間潰せたのはありがたかったですがそれ位ですか。
しかし久々に書いた内容がこんなってのも……。 | |